専門用語を使わないマーケティングのハナシ。Vol.11

その11 送る紙あれば、拾う紙あり? 誰でもできるメディア戦略。の巻 
NPOあつぎみらい21のメールマガジン「メルマガ起業セミナー」に寄稿しました。

伊豫田 中小企業診断士事務所が寄稿したビジネスコラム


専門用語を使わないマーケティングのハナシ。
その11 送る紙あれば、拾う紙あり?
誰でもできるメディア戦略。の巻


 

▼その11 送る紙あれば、拾う紙あり? 誰でもできるメディア戦略

 朝の情報番組や経済番組などで取り上げられる、ユニークなビジネス。経営者や起業家が読む(ハズ。)のメールマガジン読者の皆さんなら、良くご覧になっていることと思います。

 そこまでのレベルは難しいのですが、全国紙の地方版くらいなら、割と掲載されるチャンスがあるのです。 皆さんは「プレスリリース」ってご存知ですか?

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プレスリリースだなんて、

そんなの大企業の広報がやることじゃないの?
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 と、思っている方も多いのですが、街のケーキ屋さんの「冬の新作」なんて記事でもOKなんです。新商品に限らず、自分の商品やサービスがコンペティションで受賞したなんて話は、いろんな人に知って貰いたいですよね!

 こういった話題性のあるニュースをメディアに送ると、掲載されることがあります。普段から目にしていないと、イメージが湧かないでしょうけれど、日刊紙の地方版や地方紙の経済面などを見ると良いでしょう。

 以前、私が手掛けたビジネスは、こんな感じに紹介されました。

◇都内でギフト・ショー 県内企業など特産品をPR
 http://www.kanaloco.jp/article/38332

◇高天井向けLED投光器 低消費電力型を投入
 http://www.facebook.com/tokyodenso/posts/672441262906971

 キチンとしたメディアに紹介されるから、広告にありがちな「ワザとらしさ」や「アヤしさ」が無いので、商品やサービスに対する信頼性が高まります。もちろん記事の書き方や露出にもよりますが、新たな取引につながったり、ホームページのアクセスが3倍になったりと、掲載効果は抜群でした。

 

▼掲載のコツは、相手に合わせること。

 これだけメリットのあるプレスリリースも、出せば絶対に掲載される・・なんて都合良くは行かないのが弱点。あくまでも、相手の都合になってしまうのです。

 ここで皆さんに考えて欲しいのは、メディアの人々が、プレスリリースをから記事を書くのは何故でしょう? という事です。自分たちですべての紙面をゼロから掘り起こして、取材して原稿を全部書く。なんてきっと不可能なハズ。
 だから、作り手の都合に合わせることが、掲載の近道になるわけです。記事に相応しいリリースを送ってもらえたら、きっと作り手だって嬉しいハズですよね?

 そのためにも「事実を客観的に書くこと」これが第一。私が企業コンサルティングをやっている中で、プレスリリースを書いてあげるというシーンもありますが、その時クライアントにありがちなお話として、裏付けのない希望や主観を含めた、創作や大作をイメージしている事なんです。

 メディアだって、読者の支持があってビジネスが成り立っています。そんな思いの詰まった「重たい」内容を掲載したら、読み手がドン引きすることは、皆さんにも容易に想像つきますよね?

 ということで、掲載の基本はこんなところです。
  1.客観的な事実をA4用紙1枚にまとめる。
  2.結論から書き、文章は5W1Hを過不足なくシンプルに。
  3.写真や図表でビジュアルに訴える
  4.価格やサイズなど数値の表記は正確に

 参考までに、私がNPOの活動で作ったリリースのサイトをリンクしておくので、あとは実践あるのみ! 興味のある人は、挑戦してくださいね。

 そうそう、メディアは広告収入が売上のビジネスです。「大売出し」など、広告で扱べきうものは、リリースとしてNGです。

<参考資料>
 ◇みらいプロジェクト「プレスリリース」
  http://www.atsugimirai21.org/miraipj/11html/31release.html

               ◇ ◇ ◇

 さて今回は、プレスリリースを活用すれば、自分たちの製品やサービスを、効果的に伝えることができるチャンスになる。と言う事でした。いかがでしたか?

 リリースを書き始めたころは、国語を勉強しておけば良かったと後悔したものです(苦笑)が、書き方のパターンが決まっています。リンクのリリースを見比べてもらえばわかりますが、色々な企業のリリースを読み漁って数をこなせば、誰でも書けるようになるものなんです。

 皆さんのビジネスも、広くメディアに発信してブレイクスルーに繋げましょう。

 そのためにも継続的にリリースを出すことが大切。
 フェイスブックやホームページで情報発信しているなら、もうひと手間掛けてはいかが?

 考え方は、買わなければ当たらない。の宝くじと同じですね。

また、面白いビジネス視点を見つけたら配信します。お楽しみに!